ローリング・ストーン誌が選ぶオールタイムベストアルバム500/500 Greatest Albums of All Time (Part 2)

前回に続き、今回は自分と同じくこのリストに興味を持って、アルバムを収集していきたい方へ向けて書こうと思う。今わざわざCDやレコードを買い集める人は少ないかもしれないが、そんなモノ好きな同志へむけての記事である。

 

今回は集めるうえで、なかなか手に入らないものを紹介していく。

特に生産が終わっていたり高価なボックスセットだったりする。

リストの多くのアルバムは人気な名盤であるから、何度も再販があったり、音質や状態にこだわらなければ、中古で比較的安価で手に入る。

 

先の記事にも書いたように、このリストには2003年版と2012年の改訂版がある。

自分は改定前もされた後のリスト、両方に載っているアルバムをすべて集めることができたので、一応改定後にリストから外れた作品からも選んでいる。

 

 

 

Mr. Excitement!/Jackie Wilson (1992)

2012年のリストでは236位,、改定前は235位

 

Jackie Wilson(ジャッキー・ウィルソン)の3枚組ボックスセット。

日本ではほぼ知られていないと思われるR&B、ソウル系のアーティストの作品。私はこのリストで知る以前は名前も聞いたことなかった。

だからか、彼のこの作品は日本でほとんど流通していないように思える。

現時点でAmazonでもCDの3枚組があるが、1万5千円となかなかのお値段であった。

私はオークションで2,000円しないほどで購入できた。状態はいいとは言えなかったかもしれないが・・・。

内容はすばらしく、こんな音楽アーティストがいたのかと満足できた。

Youtubeの一番再生数のある曲だと2000万再生近くあった。

明るいアップテンポな曲、バラードとバラエティ豊かで、リスト関係なしにおすすめではある。

 

Anthology Of American Folk Music/Various Artists (1952)

278位、改定前は276位

 

1926年から1933年のアメリカのフォーク、ブルース、カントリーなどのルーツ・ミュージックを集めたコンピレーション盤。CDは6枚組。

ハリー・スミスという方が、かつてのアメリカの音楽を現代の人にも知ってほしい、といった感じで製作されたらしいが、詳しいことは分からない。

こちらはAmazonで新品で1万円きる値段で購入できるみたいだ。私もAmazonでこの価格帯で購入したと思う。

値段の面では、少し値が張るくらいだろうか。ただ内容は曲の録音された時代がかなり古く、なんせ今から100年近くも昔の音楽だ。娯楽作品というより、歴史の資料といった感じがする。一応CD6枚を2枚ずつ、ゆるく3つのカテゴリーに分け(バラード、ソーシャル・ミュージック・歌もの)られているが、これを通して聴くのはなかなか気合のいることかもしれない。

収録されているBlind Lemon Jefferson(ブラインド・レモン・ジェファーソン)Mississippi John Hurt(ミシシッピジョン・ハートなどと言ったアーティストは、クラシックなロックやブルース好きなら名前を聞いたことがあるかもしれない。

60年代、70年代に活躍したブルースミュージシャンたちが、彼らの音楽に影響をうけたのかと考えると感慨深い・・・、といった具合に楽しめそうではある。

 

 

The Sun Records Collection/Various Artists (1992)

311位、改定前308位

 

こちらもボックスセットで、有名なサンレコードのCD3枚のコンピ盤。

このボックスもさっきと同様、ブルース、カントリー、そしてロックンロールの曲が収録されている。エルヴィスジョニー・キャッシュB.B.キングカール・パーキンスと言った50年、60年代にサンレコードで活躍したアーティストたちの曲である。

価格は大体1万円前後だろうか。こちらもあまり流通してないようで、私は海外のネット通販で、送料込みで1万円しない程度で手に入れた。

こちらもすばらしいコンピ盤で、先ほどのものと趣向は似てるが、収録されているアーティストは今も多くのファンがいたり、ビートルズや60年代、70年代に活躍したアーティストたちが憧れ、カバーした曲などを多く含んでいる。そういった時代の音楽が好きな方なら、気に入る作品だと思う。

ただアマゾンなどを見た限り安価な別物などもあるようなので、今わざわざこれを選んで聞く必要はないのかもしれない・・・。

 

The Complete Hank Williams/Hank Williams (1998)

改定前225位、2012年の改定後にはリストから削除

 

最後はこのカントリーミュージックのレジェンド、Hank Williams(ハンク・ウィリアムズ)10枚組ボックスセット。おそらく彼の残した音源をほぼ全てをぶち込んだものなのだろう。

これはおそらくリストの中で最も手に入りにくいものだと思う。1940年、50年代の古いカントリーミュージックをわざわざ聴こうとする人、そしてこのボックスに手が出る熱狂的な彼のファンは、ここ日本では非常に少ないと容易に想像できる。よって流通している数が非常にすくない。日本で売られているものは2万、3万と高額なものが多く、私は海外のサイトで送料込みで1万円しない程度で購入できた。

ただ上にも書いてあるように、改訂版のリストでは削除されている

おそらく理由は、彼の別の2枚組ベスト盤がリストに新たに入っているからだと思われる。こちらの方がすっきりしていて、これからハンク・ウィリアムズを聞いてみる人にはおすすめである。

この10枚にも及ぶ大ボリュームのボックスには、上の2枚組の全曲に加え、別テイク、初期テイク、ラジオ用の録音?などが入っている。かなりお腹いっぱいになる内容だ。これは確実にハンク・ウィリアムズ・フリークに向けての商品だろう。はたしてこれを日本で所有しているのはどれくらいいるのか・・・。

 

他のリストにあるアルバムなどは比較的手に入りやすく、CD、レコードで1、2枚の作品が多く、5,000円を超えるようなものはなかったと思う。

これらのボックスはほとんど生産が終了しているようで、新品で手に入ることはないと思われる。見かけたら、ものの保存状態と値段と相談して購入するといい。